旺文社の蛍雪時代に名工大の女子学生が３回掲載されました。それを紹介します。ただし，ページをそのままpdfにすると著作権に触れますから，写真などは少し削ってあります。本文は本人が書いたものをそのまま載せています。また，そのほかのメッセージも追加していく予定です。（何にしても，３人ともよい顔をしていると思いませんか？　本当に輝いている感じです。）
また，名工大のHPの女性・先輩からのメッセージも載せています。

K. Y. さん

実験をするたびに，化学の楽しさ，また難しさを実感しています。
未来の理系女子へメッセージをどうぞ！
理系を選択して、勉強や実験など苦労することも出てくると思います。しかし、自分の夢や好きなことに向かって，大きな一歩を踏み出してみてください。苦労の中にも，楽しさが溢れてくると思います。これからのものづくりを支える理系女子になろう。
理系女子（専攻分野）を志したきっかけは？
初めは，ただ将来の仕事の選択肢が増えると思って，理系を選択しました。高校の化学実験で行った炎色反応や6，6－ナイロンの重合などを通して化学の楽しさに気付き、将来は化学についてもっと勉強したい，化学に関係する仕事に就きたいと感じるようになり，現在の学科を選択しました。
この大学を選んだ理由は？
化学が勉強できることと自宅から通いやすかったため，この大学を選びました。入学してからわかったことです
が，勉強や大学生活で困ったときに先輩方に相談できる先輩のいる学習室や，就職活動をサポートしてくれる
講座など，勉強以外の面でのサポートも充実しています。この大学を選んでよかったと思っています。
今，勉強・研究している分野を教えて！
私たちの身の回りに溢れているプラスチック製品やゴム製品などの原料でもある高分子に関する勉強・研究を行っています。その中でも環境に優しい，医療材料に使えるなどの未来に繋がる新しい高分子材料の研究開発に力を入れていきたいと思っています。
理系女子ならではの苦労ってある？
とくにありません。勉強や研究をするうえで，女子だから男子だからとかは関係ないと思ってます。強いて言うな
ら，女子トイレが少ないことと実験をするときに重いものを運ぶなどの力仕事が大変なことです。理系に少しでも
興味があるなら，理系に進むことを強くお勧めします！好きなことに男女は関係ありません！！
ズバリ！座右の銘は？
私の座右の銘は「何事も経験。」です。何事もやってみなければ，成功も失敗も生まれません。成功や失敗から
学ぶこともたくさんあります。最初から失敗するとわかっていることには挑戦しませんが…(笑)　いろいろなことに挑戦する気持ちを大切にして，日々を過ごしています。
将来の夢は？
具体的には決まっていませんが，高分子材料の研究開発に携わる仕事をしたいと考えています。自分の作った材料が，実際に製品となって人々の役に立つのって素敵ですよね。そのような仕事ができるように，現在は材料についての幅広い知識の習得を目指して勉強・研究をしています。

F. M. さん

女の子がもっといたらいいな。
未来の理系女子へメッセージをどうぞ！
理系女子がこれからもっと必要になると言われています。それは，今まで多くの女性技術者や研究者が功績
を残してきたからだと思います。女性ならでの視点を持って，女性が働きやすくなってきた社会で活躍でき
る女性を一緒に目指しませんか。
理系女子（専攻分野）を志したきっかけは？
数学と物理が好きだったので迷わず理系を選択しました。そして高校３年生の時，文化祭でわた菓子機を作りました。その中で，私はモノづくりが大好きだから，モノづくりを通して社会に貢献したいと思いました。そんな漠然
とした，大きな夢を持って機械工学科に進むことを決めました。
この大学を選んだ理由は？
オープンキャンパスに参加したことがきっかけです。その中で，製図の様子や実験の様子を見せてもらいました。とても興味を持ち，私も勉強してみたいと思いました。また、案内をして下さった大学生の方が，とても活き活き
と学生生活について話してくれたので，それに憧れたのもひとつの理由かもしれません。
今，勉強・研究している分野を教えて！
金属材料の加工方法について勉強しています。中でも熱間鍛造という加工法の研究をしています。材料を変形させやすくするために高温に加熱して，材料を成形します。これは，機械部品などの製造工程によく利用される方法です。この研究を通して，生産現場の低コスト高品質につながればと考えています。
理系女子ならではの苦労ってある？
苦労することは特にありません。入学前は，女の子が少ないことに不安を抱えていました。しかし，入学してみる
と，男女問わずすぐ仲良くなれました。そのため，楽しく学生生活を過ごしています。
この大学の好きなところを教えてください。
学校の近くにJR と地下鉄の駅やイオンがありとても立地がいいです。そのため，空きコマを利用してランチや買い物に出かけられるところが好きです。近年建て替えが進んでいるため全体的に校舎が綺麗です。また，名工大の機械工学科は女子推薦があるため，女子の人数が他大学に比べ多いと思います。
将来の夢は？
将来は、かっこいいエンジニアになりたいと思います。私は，生産現場の工法を考える生産技術という職に就き，モノづくりの現場を支えていきたいと考えています。幅広い学問や技術が求められるので，日々様々なことを吸収
して、経験を積み重ねていきます。そして，モノづくりを通して多くの人の生活を豊かにすることが夢です。

T. M. さん

受験生時代

デザインを学べる県内の国立大学へ。
入りたい気持ちと不安な気持ち。
両親と話しあって、「大学は愛知県内で」と決めていました。もともとデザインに興味があったので、国立大学でデザインを学べる学科があるところを探したら必然的に名工大となりました。工業大学なので女子が少ないイメージが強く，友人ができるか不安もありましたが，入学してすぐ不安は消えました。

大学時代

大学に入ってから、大きくステップアップ。
大学生活で何を学ぶかは、自分の姿勢次第。
授業の課題は多くて大変ですが，隙間をぬって課外活動も積極的に行いました。学内のデザインプロジェクトで，授業では不可能な実践的なデザインを経験でき，スキルを身に付けました。また長期休暇を使って，イタリアのデザイン事務所で2 週間インターンシップを体験したり，ボランティア活動に参加したりしました。

未来に向けて

誰もが快適に過ごせる社会づくりを。
大学で学んだデザインの力を活かして。
肩書きや形式にこだわらず，デザインを学んで身に付けた思考プロセスやアウトプット方法をよりよい社会づくりの為に活かしたいです。学生生活で幅広く経験ができたので，デザイナーとして働いている先輩の話を聞くと，「デザインを仕事にしたい」と改めて強く思います。

　括弧内は就職先の分類ではなく，出身学科・専攻の分野を記しています。

高田　珠美さん（化学系）

管理人の研究室（今はなくなってしまった都市循環システム工学専攻）の卒業生です。2012年５月に弁理士に合格して，現在は「オアシス国際特許事務所」に勤めています。（弁理士の合格率は10%程度で，女性の合格者は全国でここ数年は150～160名程度です。）

永渕　章子さん（化学系）

東裏　栄美さん（機械系）

森　育子さん（電気電子系）

埋橋　玲子さん（環境都市系）

武藤　敦子さん（情報系）

名工大の助教です。

　括弧内は就職先の分類ではなく，出身学科・専攻の分野を記しています。

大　めぐみさん（情報系）

松岡　亜沙美さん（機械系）

梅田　佳代子さん（機械系）

辻　靖子さん（機械系）

三輪　祐貴さん（建築・デザイン系）

石川　寛子さん（情報系）

AMさん（化学系）

矢野　万季さん（化学系）

NFさん（化学系）

寺濱　由美子さん（化学系）